日本共産党の志位和夫委員長が8日に衆院予算委でおこなった質問。日本経済の危機の根本的原因を明らかにし、雇用、中小企業という経済の要の問題で改革の方向を明快に指し示しました。首相はじめ多くの閣僚もうなずきながら聞き入った55分間の質問は――。 なぜ暮らしも経済も豊かにならないか 首相 「市場万能経済に身ゆだねすぎた」 「大企業が空前の利益をあげながら、暮らしも経済も豊かにならないのはなぜか」――。 日本共産党の志位和夫委員長は8日の衆院予算委員会で、大企業が利益を上げても、少しも国民の暮らしに回らず、過剰な「内部留保」(注)という「ため込み金」となって蓄積されるシステムを告発し、鳩山由紀夫首相の認識を正面からただしました。 所得落ち込み脆弱な経済に 志位氏は、2008年秋にアメリカの証券会社リーマン・ブラザーズが破たんする前の10年間(1997~2007年)における、G7(先進7カ国)のGD