豪州ニューキャッスル大学の研究者たちが昨今の製薬業界のあり方に関して、こう警鐘を鳴らしている。「製薬会社は、薬の売り上げを伸ばすために病気を発明している」。 ニューキャッスル大学の研究者たちが“Public Library of Science Medicine” 誌に発表した論文によると、製薬会社は、存在しない病気を創作し、さほど深刻でもない健康上の問題をその病気に結び付けるように誘導しているという。そして、その“病気”に効果があるとする医薬品を製造、販売して利益を得ているというのである。 製薬会社が架空の病気を捏造したり、症状の重大性を誇張したりするなどの情報操作により、薬の売り上げを伸ばそうとする“マーケティング戦術”は、disease-mongeringと呼ばれている。日本語での定訳はまだないと思われるが、“病気デマ”と訳しておこう。 注:この記事を最初に投稿したときは、disea