ドラクエはその点、ラッキーだったという。「ドラクエの場合ハードが進化した。ハードの容量が増える中で、やれることが増えていった」ためだ。 初代を開発した当時。ファミコンはカセットの容量が小さく、初代ドラクエはわずか64Kバイト。「携帯の待ち受け画像より小さい容量で、グラフィックも音楽も全部入れた」ため、文字数を制限し、アイテムの種類も15種類に絞り、モンスターもビット単位で計算するなど、さまざまな工夫を施したという。 II以降は容量も増え、内容も充実していった。IIは3人でのパーティプレイになり、IIIは4人パーティになって転職機能が加わり、IVはAI戦闘が加わった。「内容も濃くなったし、長くなった」。 ドラクエVIIIとIXには、プレイヤーの「テンション」を徐々に上げてるシステムがある。テンションは、5→20→50→100と4段階で上がっていく。「僕はデジタルをファジーにするのが好き。論理