東京で大地震が起こるケースへの備え 今年の1~3月のドラマの中では、毎週火曜の夜9時からフジテレビで放送中の「救命病棟24時」が高視聴率をマークしている。人気ドラマシリーズの三作目だが、今回は東京に大地震が起こった直後、大病院の救命救急が大混乱に陥る中、次々に運びこまれる急患にどう対応していくかを描いている。 もちろん本コラムで番組評を書くつもりはない。ただ、ドラマの設定の中には、テレビ局としての東京大地震への警戒感がうかがえるシーンが数多く盛り込まれている。ドラマの最初にテレビ画面上に表示されるメッセージは、「昨年の8月、政府は今後30年の間に、東京にマグニチュード7クラスの直下型地震が起こる可能性は70%であると発表した」となっている。今起こっても不思議はないし、明日起こっても不思議はないということだ。 仮に、首都直下型の地震が発生した場合、被害総額は100兆円に達するとの推定もあり、