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2012年1月12日のブックマーク (6件)

  • なぜ中国大使館前の抗議は「定員5名」なのか

    の抗議はお行儀がよすぎるのか? 待ち時間は2時間以上。定められた規制線のなかで一列に並んで静かに待ち、係員に呼ばれたら5人ずつ進んでいく。ツアー中のフラッシュ撮影は厳禁――。 なんだかディズニーランドの人気アトラクション前にたてられている「注意事項」のようだが、これが「中国大使館前抗議活動」の実態である。 なぜこんな奇妙なルールが定められたのか。いつごろからこれが当たり前になっているのか。警視庁に問い合わせをしたところ、「大使館前の治安維持」と「道路安全の確保」のためだそうで「従前から行っている」というなんとも味気ない回答を頂戴した。 なんだかワケの分からん制約で、抗議する方たちはさぞ怒ってらっしゃるのかと思いきや、主催者のひとつである日ウイグル協会のWebサイトには活動報告として、「このようなルールがありましたが、現場の警察の方々はとても協力的で、中国政府に向けて強い意思のこもった

    なぜ中国大使館前の抗議は「定員5名」なのか
  • なぜ中国大使館前の抗議は「定員5名」なのか

    定員5人の“抗議ツアー” 抗議活動に定員? んなアホな。遊園地のアトラクションじゃあるまいし……と呆気にとられていると、誘導する警官からさらに驚くべき言葉が。 「抗議の方たちは撮影禁止ですよ。自分たちがやっているところを撮る人が最近多いですけど困りますからね」 マナーを守って、みんなで楽しくやりましょう……といったところだろうか。しかし、ちょっと待ってほしい。大使館前とはいえ、天下の往来である。抗議活動が許されるのなら、その姿を写真におさめようと個人の自由のはず。そんなの、おかしいですよねえ。そう主催者の方に問いかけると、彼は困ったような顔で苦笑いをした。 「なんでですかね。私たちもよく分からないんですけど」 そうこうしているうちに、大使館前に到着。警備する制服警官のほか、あきらかに不自然な私服に身を包んだ公安刑事たちがざっと見ただけでも20人以上待機していた。 警官に囲まれた5人は内モン

    なぜ中国大使館前の抗議は「定員5名」なのか
  • なぜ中国大使館前の抗議は「定員5名」なのか

    法輪功さんの抗議待ちで、40分遅れのスタート そんな風に期待に胸を膨らませるも、出発時間になってもいっこうにデモ隊は出発しない。なにかのトラブルでもあったのかと参加者のひとりに聞いてみた。 「うちらの前にやっている法輪功さんたちの抗議が長引いているみたいですね」 法輪功とは中国の宗教法人で、政府から迫害されていると訴え、世界中で人道支援を求めている。彼らによると、信者は不当逮捕され、強制労働収容所で監禁。なかには虐殺されて臓器摘出された者までいるという。市街地で、かなりエグい遺体写真が掲載されたプラカードを手に、人道支援を求めているので、見かけた方も多いだろう。 そんな“虐げられた人々”が大使館前に。そりゃ、 時間どおりに終わるわけがないわな。怒りで叫ぶ信者たちと警官がもみあっているイメージが頭によぎる。 待ち時間中、モンゴル自由連盟党のオルホノド・ダ イチン幹事長のあいさつがあった。 「

    なぜ中国大使館前の抗議は「定員5名」なのか
  • なぜ中国大使館前の抗議は「定員5名」なのか

    1時間前、私は「中国建国記念日に合わせた大使館前抗議」の集合場所となっている麻布税務署前にいた。中国大使館前から150メートルほど離れた場所だ。 人民服姿で「凶惨党」と書いた帽子を被っている男性、「パンダはチベットの動物です!」というメッセージTシャツ姿、チベット僧の姿から和服姿の女性まで、バラエティに富んだ参加者はその数ざっと40人。取材しているメディア、警備にあたる警官や、遠目に監視している私服の公安捜査員も含めると、70人近い集団が集まっていた。 「あんたも参加すればいいのに。こんな酷い国は世界中見渡したってなかなかないよ」 大きな日の丸を掲げた男性に声をかけられる。取材なんで、と断ると、彼は中国共産党がチベットやモンゴルの少数民族に対しておこなっている人権侵害についてアツく語ってくれた。 この抗議の主催者は、モンゴル自由連盟党、日ウイグル協会、チベット問題を考える会、内モンゴル自

    なぜ中国大使館前の抗議は「定員5名」なのか
  • なぜ中国大使館前の抗議は「定員5名」なのか

    いま「抗議デモ」がアツい。ウォール街の暴動は世界に広がり、日にも上陸した。これは「内乱の前兆」なのか、それとも「一時的な流行」なのか。そこでマスコミが報道しない“怒りの現場”ではナニが起こっているのかを確かめるべく、中華人民共和国の大使館へ行ってみた。 ニッポンの紛争地帯をゆく: 東電、九電、フジテレビ……Twitterやブログで呼びかける大規模デモが増えている。「革命」が起きたエジプトやロンドン暴動でも同じSNSが果たした役割は大きい。 「国際平和に関する調査2011」によると、「日は平和ではない」と答えた人は半数以上の54.4%。「平和である」という答えた人々は昨年より16.7ポイントマイナスとなった。東日大震災や原発事故の影響は否めないが、多くの日人の「平和ボケ」がゆらぎ、いよいよ国内でも「暴動」や「テロ」が起こるのではと感じていることの証だろう。 そこで現在、日各地の「暴

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  • 街から医者が消える? 東大の研究所が明かす、“医療の不都合な真実”

    窪田順生氏のプロフィール: 1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。 東北の被災地や一部の過疎地では「医師不足」が深刻な問題だが、東京近郊など大都市圏内で暮らしている人々は、医師が足りないなどと感じることはほとんどないだろう。 いたるところに総合病院・大学病院・クリニックがあり、保険証さえ持参すれ

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