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ブックマーク / satoshi.blogs.com (7)

  • Life is beautiful : ソウル(魂)のあるもの作り

    ソフトウェアエンジニアとしてのキャリアの大半をマイクロソフトで過ごした私であるが、一度だけ「アップルの文化」を肌で経験したことがある。アップル・ニュートンのチーフアーキテクトとして知られるスティーブ・キャップス(参照)としばらく一緒に働いた時のことだ。彼からは当に色々なことを学んだ。直感的なユーザーインターフェイスの大切さだとか、常に新しいものを作り出そうとする姿勢だとか、私の考え方に最も大きな影響を与えたトップ10人の一人である。 そのスティーブとたまたま「マイクロソフトとアップルのどこが違うか」という話題になった時に、彼が言った言葉が今でも心に残っている。 「マイクロソフトのプロダクツにはソウル(魂)が無い」 この言葉には当にまいってしまった。 私がマイクロソフトでOSの開発に関わっていた90年代の前半は、やはりアップルが最大のライバルで、いかにして相手よりも良いものを先に世の中に

  • 江戸時代から続くクローン技術

    面白い話を仕入れた。この時期に日人の目を楽しませてくれる、ソメイヨシノが日中にこれだけ生えているのは、実は江戸時代から続くクローン技術の産物だというのだ。早速調査(と偉そうに言っても、実はインターネットで見つけた文献を読んだだけのこと)してまとめて見た。 普通の人がソメイヨシノが花の後にもサクランボを実らせない事実に気づいていたかどうかは知らないが、私はシアトルに来て桜の木にサクランボが実るのを見て以来、「あれ何で日では見たことが無いのかな?」と少し疑問には思っていたのだが、このたびの調査でその謎が解明できた。ソメイヨシノは異なる品種を人工的に掛け合わせて作った品種であるがために、種(タネ)の形で子孫を残すことが出来ないのである(ちなみに、なぜ「タネ無しサクランボ」が出来ないのかは解明できなかった。私なりには、単に生殖に関する遺伝子が正常でない「タネ無しスイカ」よりも、来なら子供を

  • 特許問題に関して一言

    青色ダイオードを初めとする最近の特許訴訟に関して、アメリカのハイテク企業(マイクロソフト)で、実際に幾つも特許を申請してきた研究者としていろいろと言いたいことがある。 まず第一に、あの200億円というでたらめな判決である。確かに、日亜化学工業が青色ダイオードによって得た利益はその数倍だったかも知れないが、ある「発明」を「利益」に結びつけるためには、それがどんなにすばらしい発明だったとしても、誰かがそれ相応のリスクを追って人と資金をつぎ込み、「利益を生み出すビジネス」にしなければならない。このケースでは、会社側が100%のビジネスリスクを追っており、その部分の投資に対する見返りが全く考慮されていないのが大きな問題である。 仮に、中村修二氏が、シリコン・バレーでベンチャー企業を起こして青色ダイオードを発明していたと過程しても、創業者利益として200億円を得ることが出来たかどうか、疑問である。運

    特許問題に関して一言
  • ケチャップの謎

    私自身はあまりケチャップ好きではないのだが、私のは「フレンチフライ(フライドポテト)はケチャップを付けてべるのが常識」と言って譲らないぐらいのケチャップ好きである。それゆえに、彼女とレストランで事をするとケチャップを頼むことが多いのだが、そのケチャップに関して、前から疑問に思っていることがあるので、この場を借りて、その疑問を述べてみようと思う。 それは、「レストランのケチャップはいつでも瓶いっぱいに詰まっている(写真参照)が、底の方のケチャップはどのくらい古いものなのだろう」という疑問である。 私の想像するに、レストランは客が使った分のケチャップを毎回上から補充して次の客に出しているはずである。そうすると、上の方のケチャップはいつも新鮮なものに入れ替わるのだが、瓶の底の方のケチャップはずっと入れ替えられることがない。これを一週間・一ヶ月と続けると、瓶の底の方には一週間・一ヶ月前の古い

  • 床屋の満足

    他の夫婦にもあるとは思うが、私との間には二人にしか通じない「言い回し」が幾つかある。どれも、ある特定の考え方とか行動を一言で表すものなのだで、とても便利に使っているのだが、一つ問題がある。せっかく便利なものなのに、他の人との会話で使えないのだ。たまに「この場面で使えれば便利なのに」と喉まで出かかるのだが、いつもグッと押えている。 そこで思いついたのだが、このブログを使って、そういった「言い回し」を広めて日語の一部にしてしまえば良いのだ。「現代用語の基礎知識」に載せるのは難しいとしても、少なくとも私の知り合いには広めることが出来るかもしれない。 記念すべき第一弾は、『床屋の満足』である。これは、「来顧客の満足を最優先すべき商売もしくはもの作りをしている人が、自分の満足を優先して行動してしまうこと」を意味する。語源は、筆者の名前は忘れてしまったが、大昔に読んだエッセイである。そのエッセイ

    dotoh
    dotoh 2005/10/13
    本来顧客の満足を最優先すべき商売もしくはもの作りをしている人が自分の満足を優先して行動してしまうこと
  • Life is beautiful: 日本語とオブジェクト指向

    先日、日経BPの出版局の方と話をする機会があったのだが、私がマイクロソフトでウィンドウズ95の開発に関わったことに触れた際、「ユーザーインターフェイスの設計において、日人であることで何か役に立ったことはありますか?」と聞かれた。日人であることがプラスになったとは思わないが、ふと思い出したことがある。当時、「日語はオブジェクト指向な言語だな」と思ったことである。 その当時(90年代初頭)、アップルの方が使い勝手に関しては一歩も二歩もマイクロソフトより進んでおり、そのためには、もともとゼロックスが提案しアップルが商品化した、「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」の考え方を、より推し進めるしかないという戦略で、ウィンドウズ95のユーザーインターフェイス(当時は Object-Oriented Shell と呼ばれていた)の開発をしていた。 「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」

    Life is beautiful: 日本語とオブジェクト指向
  • Life is beautiful: 『恋はブックマーク』―ブックマーク・コメントはシャイな日本人向け?

    [プロローグ] A子「ねえ、今度営業部に配属になった田中くんってイケてると思わない?」 B子「え、あなたもブックマークしてたの?彼は私が先にブックマークしたんだから手を出しちゃ駄目よ!」 [編] このブログを始める前は、英語でブログを書いていたのだが、英語圏の読者はものすごく気楽にコメントを書いて来るので驚いた。それと比較すると、日の読者がコメントを残すことはとてもまれである。エレベーターに乗り合わせ時に、「5月なのにまだ雨だね~」だとか「かっこいいTシャツですね」などと初対面の人に平気で話しかけてくるアメリカ人と、じっと黙っている(=知らない人に突然話しかけてはいけない)日人の普段の行動の違いを見ればうなずける。 「そんなシャイな日人には、トラック・バックが向いている」という話をどこかで聞いたことがある。しかし、「読みましたよ」という足跡を残すだけのために自分のブログにわざわざ新

    dotoh
    dotoh 2005/10/13
    目を付ける=ブックマーク、使えそう。 恋のブックマーク
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