【ニューヨーク=松尾理也】リビアの国連代表部は21日、ニューヨークで会見を開き、ダバシ次席大使は「現在リビアで行われていることは人道犯罪であり、戦争犯罪だ」と現政権を強く非難。最高指導者カダフィ大佐に退陣を要求した。 カダフィ大佐の巨大な肖像画がかけられた同代表部1階で会見に臨んだダバシ氏は「カダフィ政権はリビア国民に対する虐殺を開始した」と述べるとともに、カダフィ氏に対し、直ちに退陣して国外に去るよう要求した。 ダバシ氏はまた、「カダフィ氏はアフリカ諸国から雇い兵をかき集めつつある」と指摘。国名を特定しないまま、雇い兵を提供する国に対し、「送り込んだ兵士は二度と母国に帰ることはないだろう」と警告した。 一方、国連の潘基文事務総長は21日、カダフィ大佐と電話で話し、暴力の拡大に深い懸念を表明した。