[コラム] なぜシミュレーションなのか？: ：：：ブログ＠ABSSS：：：

高橋徹 （総合理工学研究科知能システム科学専攻 寺野研） エージェントベースシミュレーションでは，エージェントと呼ばれる主体が内部状態と意思決定能力を持っている．このエージェントが，それぞれ相互作用を行うことでボトムアップに社会現象が創発される．これを分析されることで何らかの知見を得ることを目的としている． しかし，こういったシミュレーションは果たして意味があるだろうか？エージェントは，例えば人としてモデリングするが，完全に人を模すことは不可能であることは容易に想像ができる．それらが相互作用して創られる社会も当然，完全に社会を模したものではない．それならば，実際に人を使って分析をした方が正確な知見が得られるのではないだろうか． それは確かにそのとおりである．火事が起きた際の避難行動について考えてみる．実際に建物を火事にしなくても，例えば避難訓練という形で仮に逃げてもらうだけで避難行動に関す

[kiwofusi]

実証実験のあたりをつける。