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【レビュー・書評】団地の女学生 [著]伏見憲明 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)
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【レビュー・書評】団地の女学生 [著]伏見憲明 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)
団地の女学生 [著]伏見憲明[掲載]2010年5月16日[評者]石川直樹(写真家・作家)■語り得ない過去を抱え... 団地の女学生 [著]伏見憲明[掲載]2010年5月16日[評者]石川直樹(写真家・作家)■語り得ない過去を抱え生きる人々 本書には、表題作である短編「団地の女学生」と中編「爪(つめ)を噛(か)む女」という二つの小説が収録されており、どちらも都市のベッドタウンにあるうらぶれた団地が舞台になっている。団地は、一軒家のような個性があるわけでもなく、かといって高級マンションのように無機質でもないし、若者や学生の暮らすアパートとも異なる佇(たたず)まいをもっている。外部の人間にはうかがい知れないマンモス団地の内奥だが、伏見が描くとそこがアジール(=聖域、自由領域)的な雰囲気を醸し出すから不思議だ。 主要な登場人物は、派遣ヘルパー、落ち目の歌手、ゲイの売れない作曲家、84歳になる老女など、もうすぐ不惑を迎えようとする中年男女と他人の手助けを必要とする独居老人たちである。それぞれは赤の他人でありながら、