アメフト問題の中に無形のコモンズを巡る葛藤を見る - アンカテ

日大の危険タックル問題は、ネット中立性の問題と似た構図の、コモンズを巡る立場の違いからくる対立が深層にあるような気がする。 内田監督と宮川選手の意識の乖離と呼ばれているものは、ルールというものを無形のコモンズととらえるか、当事者間のネゴシエーションととらえるかの違いだと思う。あるいは、コモンズと自分の利害をゼロサムゲームと見るか、自分が依拠しているコモンズを維持、発展させていくことにこそ自分の利益の基盤があると考えるかの違い。 そもそも、アメリカンフットボールのようなコンタクトスポーツで思いきりぶつかれるのは、相手に対して「ここまではやるかもしれないがこれ以上はやらないだろう」という信頼があるからだ。それは単なるルールの条文ではなくて、ダイナミックに変化する試合の中のさまざまなシチュエーションを通して、「こういう場面ではこれくらいはOKだけどこれはありえない」という暗黙の合意があるというこ

[oriak]

いろいろと腑に落ちた。ある意味では内田監督は自身の属する組織のコモンズを、スポーツにおける最低限の倫理よりも優先させたのではないだろうか。そして狭い世界ではこういうことが往々にしてある。

[hoshinasia]

すごいよくわかった。内田自身、あの指示が正しい事だと疑ってないフシがあって、それがトンチンカンな謝罪対応になってんのな…。

[kiku-chan]

日本人的なコミュニケーションを長年考察してきたこのブログならではの内容。古い村社会体質の人ほど、内田監督に同情的なのではと思う。「成長」は閉鎖的コミュニティの成員としての要件を満たすものでしかない

[rider250]

う〜ん、どうだろうね？俺の目には「国際社会のコモンズを守ろうとする国家＝日本」「ネゴシエーションに落とそうとする国家＝日本以外の全世界」と見えてる。国際社会では日本は幼稚な行動原理の国家と思われてる。

[yuiseki]

“コモンズを損なうことで一時的な利益を得ても、大局的には自分も損しているという現実が見えない人の方が幼稚だと私は思う。”

[sheeplogh]

とある場所でずっと、オトナになれ、とメッセージを送られ続け、それでも結局受け入れることはできなかったことがあった。違和感を言葉にしてもらえたように感じた。

[REV]

素晴らしい文章で内容にケチを付けるところはないのだが、日本人の「ネゴ」とは組織とか空気を背景とした相手への圧力を意味するようで、論理とか哲学とかを駆使した外国人に通用しているのかどうかちょっと気になる

[key_llow]

こういう文章がタダで読めることに思わず唸った。インターネットってまだまだすげぇのかもしれない。

[moons]

ルールを自分の都合の良いように運用することを大人の駆け引きみたいに考える向きはおっさんには確かにあるなあ、と思った

[ll1a9o3ll]

上手く自分の利益に持っていくのが大人だ、そんな幼稚なきれい事では勝てないぞと言っていたほうが実は幼稚だったと。後世の人類ほど大人なのかも。だけどあの世代の人はそれが染みついてるから、仕方ない気もする

[ssuguru]

細部とは言えないほど大きな部分に疑問はあるし、コモンズよりもより良い補助線があるのではと思うけど、頷ける部分も多くて全体として強い納得感がある。

[TakayukiN627]

的外れ。そんなものは無い。＞アメリカンフットボールで激しいタックルがどこまで許されるのか、という合意は、まさにコモンズだと思う。

[otiai10]

馬鹿じゃねえのコイツ。“「こういう場面ではこれくらいはOKだけどこれはありえない」という暗黙の合意” んなもん無えよ。いっぺんアメフトやってみろ。そもそもが格闘技なんだよ。

[sky-y]

“空気のようにあってあたりまえでふだんは意識しないけど、なくなってみると、「これがないと我々みんな生きていけないね」というものをコモンズという”

[raitu]

“内田監督と宮川選手の意識の乖離と呼ばれているものは、ルールというものを無形のコモンズととらえるか、当事者間のネゴシエーションととらえるかの違いだと思う”

[h_nak]

"コモンズが見えない人""ルールというものは、当事者間の合意でしかないから、たとえ問題となっても、関西学院と日大との間で話をつければ良いという考え方"

[MyPLB]

？

[mswar]

あー、若干モヤってた部分が言語化されてて、ちょっとスッキリした。

[aruiha_shikashi]

世代の問題も関係してそうだけど、単純に老害vs若者という話でもなさそうな

[arajin]

“コモンズが平等にみんなのものであるという「幻想」に執着し、コモンズの隙間をかいくぐり個別のネゴシエーションに引きずり落とすことができる「大人」になろうとしない世代が生まれつつあるのを感じて、”

[kori3110]

「ある方向に最適化した結果、閲覧者の迷惑になり下がったweb広告」とか「あるキーワードに対して閲覧数を稼ごうとした結果そのキーワードに対するweb全体での情報の質が棄損される」とかを連想する話でもある

[neko2bo]

“全ての個人と組織は常にコモンズに対して一貫した言葉を持てるようにしないといけない。それができて、コモンズの維持発展に貢献できる人間こそが、「大人」と呼ばれるべきだろう”完全に同意します。

[nagaichi]

内田監督にとって、あれは選手のためのイニシエーションだったのか。

[yokeimonochang]

人間のフレーム問題の代表例ではないか？寿命が80年ぐらいなので自己のテリトリーのパワーゲームに志向してしまう。/アメフト屋の実績をアメフト枠内に留めず大学理事にしてしまうからこうなる。

[RPM]

"内田監督は、後者のコモンズが見えない人で、ルールというものは、当事者間の合意でしかない"「ヤンチャして大人になる(もちろん被害者無視)」系の、古い昭和を凝縮したような存在だった、という印象。

[nekoluna]

ああなるほど。みんなやってるからという理由で黒に近い研究不正をやってる人をたくさん見てきたけれど、コモンズを理解しない人たちだったのか。

[PSV]

低コストで #短期利益 得る #焼畑 的 #共有地の悲劇 (#コモンズの悲劇) http://bit.ly/2Hgryuy 事案。対策は危険な行為を細かく規則で禁止するか、#人権侵害 な結果に #懲罰的賠償 で広く網をかけてコスト的に見合わなくするか。

[manimoto]

"コモンズの維持発展に貢献できる人間こそが、「大人」と呼ばれるべきだろう"激しく同意

[six13]

納得感ある。真実はわからんが。

[degage122]

L.レッシグのいう、コモンズであるとは思う。宮川くんにとり、自分が参画させられる日大の閉じられた常識そのものが、フットボールそのものを否定してまでも、そうしてもなお価値があるものだとは思えなかった

[mozunikki]

良記事。

[akanama]

面白かった！ / あとでもう一回読んで消化する。

[miwat-hide14]

腹落ち

[Yuny]

学長の混乱ぶりも、元監督のズレも、辞めるというM選手も、あと学連やマスコミも世間も、各自それぞれに正しいと思い、そのぶつかりが現状。学連:怪我させる意図にしか見えない→監督:そのつもりはない、とか。

[myogab]

内田もそうであろうが、今、そのコモンズに対して積極的に破壊へ挑んでいる者らが「保守」を自称している皮肉。現政権の国会軽視や慣例慣習の無視、法解釈の逸脱、違法でなければ、バレなければ…と。

[hiroomi]

“技術を理解することではなく、技術によって強制的に実体化しつつあるパブリックなものやコモンズを意識した言動が求められているのだ。”

[kjin]

“コモンズが平等にみんなのものであるという「幻想」に執着し、コモンズの隙間をかいくぐり個別のネゴシエーションに引きずり落とすことができる「大人」になろうとしない世代が生まれつつあるのを感じて、その代”