池田信夫 blog:「沈まぬ太陽」は100％フィクション

「沈まぬ太陽」は100％フィクション 山崎豊子氏の小説「沈まぬ太陽」が公開され、その素材となったJALが存亡の危機に立つ絶好のタイミングとあいまって話題を呼んでいる。私は映画は見ていないが、小説は昔、少し読んで投げ出した。フィクションと割り切ればいいのかもしれないが、「モデル小説」としてはあまりにもバイアスがひどいからだ。 私は123便の事故のとき取材班の一員だったが、山崎氏の描いているように小倉貫太郎（小説では恩地元）が救護の指揮を取った事実はない。彼は当時から「アフリカ生活10年」の有名人だったが、それは山崎氏の描いているようなヒーローとしてではなく、「日共系組合の委員長として極左的な方針をとり、労使関係をめちゃめちゃにした元凶」としてだ。ところが山崎氏は彼を小説では徹底的に美化し、9年前のインタビューではこう語っている：彼だって人間ですもの、つらかったと思いますよ。仲間も言います。

[dlur]

映画観てきたので読もうと思ったのに、削除されている。圧力があったのか？

[yonbi]

昔読んだので、映画は観にいく。これはフィクションですっていってるんだし、そこはそれとして観ればいいのではと思う。コメント欄の「大河ドラマなども史実だとつい思っちゃいますが、そんなことはない。」に同意。

[tocoto]

十年の僻地勤務ってやはり異常だと思うのだけども

[frkw2004]

そういえば『「沈まぬ太陽」ファンサイト』からトラックバックがあった。「記事に関係ないトラックバックは、真面目な映画の広告手法だったら逆効果だ」的なことを書いたな。

[fuktommy]

映画でも、これはフィクションですとテロップがあったし、やっぱりフィクションなんじゃないですかね。

[asahichunichi]

司馬遼太郎の小説を真に受けてしまう人達と一緒

[masahiro1977]

山崎さんの小説は設定や登場人物、出来事が事実をかなりベースにしているからフィクションと割り切りにくいのが魅力であり問題でもある。

[matsunoji]

あったりまえでしょ。事実は小説よりも奇なり。そもそもアフリカ行きって何で左遷なの？立派な海外勤務じゃん、と思うのはおかしいのかなあ。

[hiroki-u]

フィクションね。

[umeten]

＞JALの経営がでたらめだったという山崎氏の見方は正しいが、その原因は彼女の描くように、正義の味方である労組を経営陣が弾圧したからではない。

[buhikun]

「池田信夫は100%ヘクション！」(^(00)^；；

[ROYGB]

小説だからフィクションで良いのだけど、それを事実だと信じる人がいるのが問題なのかな。いわゆるニセ科学批判を連想。

[BUNTEN]

左翼嫌いの池田氏の言いそうなことというか、本文読んであまりに予想通りだった。(^_^;)

[asamac]

沈まぬ太陽の現実

[oguogu]

この記事を切っ掛けに「沈まぬ太陽」と山崎豊子のWikipediaを見たら、山崎が毎日新聞出身だった事を初めて知った。前から偏った物を感じていたけど、その理由が解った気がする。

[hmmm]

100%フィクションなら何の問題もないのではないか、とかタイトルだけ読んでコメント。

[orangewind]

小説なので何が真実か？をそもそも言及するのはおかしい気がするが、文中に指摘してある事例が事実だとしても、あの小説の内容が「１００％」フィクションという事は無いと思う。

[anigoka]

「三国志演義」は100％フィクション

[jiangmin-alt]

http://d.hatena.ne.jp/iteau/20091026/p2

[georgew]

現在の危機をもたらした第一義的な責任は、派閥抗争に明け暮れた経営陣と、JALを食い物にしてきた政治家と運輸官僚にあるが、労組の罪も同じぐらい重い > 同感。

[echo79]

主人公モデルが交渉のため、わざと社長を拘束して、娘の死に目に会わせなかったという逸話。ちなみに原作は、悪役がまるで時代劇のノリだったので、フィクションにしか見えない小説でした