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インド中流層はパワー全開
象が争えば地の草が傷む。アフリカのことわざだが、数年前のインド象、いやインド市場がまさにそんな状... 象が争えば地の草が傷む。アフリカのことわざだが、数年前のインド象、いやインド市場がまさにそんな状況だった。 あの頃、巨大財閥リライアンス・グループは創業家のお家騒動で揺れ、系列企業の争いにまで発展していた。しばらく前なら、インドの株式市場全体が傷ついたところだ。それほどまでに財閥の存在感は大きかった。しかし振り返ってみると、意外なほど市場の草は傷んでいない。 なぜか。1つには、市場のパイが大きくなったという事情がある。10年前のインドには時価総額が50億ドルを超える企業が5社しかなかったが、今は40社だ。市場全体の規模も1兆ドルを超え、リライアンス・グループのシェアは10%に満たない。 中産階級の台頭という大きな潮流もある。今まではピラミッドの頂点に立つ超富裕層が消費の主役だったが、これからは数で勝る中産階級が主役だ。 高度成長の真っ盛りだった06~07年に輝いていたのは、ひと握りのスーパ
2009/10/05 リンク