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左翼はなぜ劣化したのか
アゴラの宇佐美典也さんの記事が話題になっているが、私も最近の古賀茂明さんの言動をみて「日本の左翼... アゴラの宇佐美典也さんの記事が話題になっているが、私も最近の古賀茂明さんの言動をみて「日本の左翼はなぜここかまでだめになったのか」と暗澹たる気分になった 終戦直後の野党は自民党と拮抗する発言力をもっており、短期間だが社会党の片山哲が首相になったこともある。戦争に反対した共産党の知的権威は高く、戦後は多くの知識人が集まった。 しかし彼らのエネルギーは政権を取るよりも、党派闘争に向いた。1950年に「コミンフォルム批判」で主流派(所感派)と国際派に分裂し、主流派が火焔瓶闘争などの極左的な方針を打ち出した。これは当然のことながら政治的には大失敗となり、共産党は壊滅的な打撃を受けた。 東大細胞を中心とする学生は国際派の「分派組織」になり、のちには共産主義者同盟(ブント)として分裂した。これが60年安保の主役になった全学連主流派だが、幹部党員の中の東大グループは構造改革と呼ばれる中道左派に集まり、そ
2015/03/09 リンク