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「敵基地攻撃」論で注目。「専守防衛」を改めて考える
世界的にも高い能力とされる空自の戦闘機。自衛隊の装備の前提は「専守防衛」だが…(空自サイト「F-15」... 世界的にも高い能力とされる空自の戦闘機。自衛隊の装備の前提は「専守防衛」だが…(空自サイト「F-15」より:編集部) 北朝鮮の弾道ミサイル開発の進展を受けて、自民党が「敵基地攻撃能力」の保有の検討を政府に提言した。この問題については、いくぶんかの議論の錯綜があるようだが、1950年代からの政府答弁の記録も明確なので、さすがに「違憲だ」というところまで言うのは、相当な少数派のようである。しかし大新聞などを見ると、「専守防衛」原則に反する、つまり日本は盾で米軍が槍だ、という原則に反する、といった論調が見られる。 米国依存を大前提にした仕組みを堅持すべきだ、という主張を、日本人が日本語で日本人同士だけで、どちらかというと日頃は米軍基地問題に批判的なメディアの主導で、進めていくのは、奇妙な光景ではある。が、これも日本的な風景ということだろう。 拙著『集団的自衛権の思想史』では、こうした日本的な風景
2017/04/04 リンク