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歴史との関わりをどう展示するか。ダニエル・アビー評「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展
歴史との関わりをどう展示するか。ダニエル・アビー評「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」... 歴史との関わりをどう展示するか。ダニエル・アビー評「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展東京都現代美術館で開催され、話題を呼んだアートディレクター・デザイナーの石岡瑛子(1938〜2012)の個展。本展について、写真研究者のダニエル・アビーが「形(form)」をキーワードに論じる。 文=ダニエル・アビー 「TIMELESS: 時代をデザインする」パートの展示風景より Photo by Kenji Morita 肉体を持った形:神殿としての石岡瑛子展 平日の昼間に東京都現代美術館で開催された石岡瑛子の回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」に行った際には、大勢の人がいたにもかかわらず奇妙な、言ってみれば礼拝的な沈黙が会場に広がっていた。石岡は多くの領域にまたがって活躍した巨大な存在だからこそ、この展示はある意味その人物を崇拝する場になっていた。 展覧会冒頭のいちばん広い
2021/05/21 リンク