自信をアウトソースできた団塊世代と、それが出来ない氷河期世代

十年ほど前、仕事を引退した何名かの団塊世代男性に「過去のあなたの経験を教えてください」とお願いしてみたことがある。 こうしたお願いに対し、たいてい彼らは苦労話を交えながら“武勇伝”や“成功体験”を語ってくれた。 ドラマチックで臨場感溢れる昔話を語る時の彼らの表情は、誇りにみちていた。 個人の経験談を語る時だけではなく、“昭和”“高度成長”といった時代を回想する時も、やはり自信が溢れていた。 ところが、ついさっきまで自信に満ち溢れていた団塊世代男性が、一転、自信のない姿をみせて驚くこともあった。 たとえば海外旅行の際、日本人と一緒にいる時には自信に溢れた態度をとり、奥さんや添乗員には居丈高だった男性が、自由時間になったとたん萎縮し、奥さんに頼ってしまうケースなどだ。 本当に自信が内面に蓄積しているなら、場面や状況によってそこまで態度が変化するとは思えないのだが。 氷河期世代などに比べると、団

[REV]

「だから国家にアウトソース」ってフレーズが登場しないのは執筆時期ゆえか

[kurokawada]

アメリカもそうなっているっぽい。「かつでアメリカがグレートだった時代を取り戻そう」とあらわれて大統領にまでなったのがトランプ。今現在はグレートではないということの反映。

[garbagephilia]

親が既得権層で豊かに育ち、遺産分与も期待できるような人が、親に恵まれずに苦労した人達の世代論にタダ乗りしつつ、同時に世代内の機会格差という不都合な真実を努力量の差にすり替えている事実も指摘したい。

[sds-page]

ロシアでアメリカでイギリスで日本で韓国で強い指導者に自信をアウトソースしてるのだな

[Ta-nishi]

主題とズレるけど、こういう心理の外在性の話を見る度「意見の否定と個人の否定は別物」的話の無茶さを思う。「自分の会社」すら自分の一部と感じるのに、内面から出た「自分の意見」を自分ではないと思うなんて無理

[hase0831]

若い世代は自信の依拠する先が「企業」から「コミュニティ」に変わってきてるのかな〜という印象がある

[SasakiTakahiro]

自信の自己責任制度が定着した社会。

[Imamura]

2008年の記事。2009年にNHKの「助けてと言えない30代」の理由として「自分が育ってきた環境をまさか再現できないとは思わなかった世代だから」と書いたのを思い出した http://ima.hatenablog.jp/entry/20091111/help

[santo]

自信を会社にアウトソーシングできないと、国家にアウトソーシングしやすくなるのだろうか？

[rgfx]

氷河期世代、ごく一部のラッキーな正社員のコード書きが、自社システム内製などで武勇伝に足る成功体験を得られた位かもなあ。

[ysync]

「自信の自己責任制度が定着した社会」そうね。

[rAdio]

「自信に行動の裏打ちを担わせる」という価値観そのものが通用しなくなってきているのかも…。

[p_shirokuma]

この、アウトソースできる／できないの端境期にぶち当たったがゆえに、氷河期世代は対応が遅れてしまったのだと思う。周囲の対応も遅れてしまった。