角幡唯介「あなたの探検や本は社会の役に立ってないのでは」に言いたいこと | 文春オンライン

角幡 みんな苛立ちや矛盾を感じているということなんでしょうね。ただ、あんなに大騒ぎになると思っていなかったので、記者の人にはちょっと申し訳なかったなと（苦笑）。先日、フォローのメールをしました。取材を非難する意図はなくて、純粋に自分の知らない世間の価値観にふれたこと自体が面白いなと思ってツイートしたので。 昨日若い記者のインタビューがあり、あえて意地悪な言い方をしますが角幡さんの探検は社会の役に立ってないのでは、との質問を受け絶句した。 自分たちの世代は行為や人生そのものが社会への還元の観点からしか価値づけされておらず、そういう思考を強いる圧力を感じる、との話が印象的だった。 — 角幡唯介 (@kakuhatayusuke) July 6, 2020 ――あのツイートの意図やきっかけは、何だったんでしょうか。 角幡 ある地方紙の取材だったんですよ。小さい頃の思い出を話しながら、なぜ今の自分

[rci]

「社会の役に立ってない」と言うときの「社会」概念が、たぶん狭すぎるんだと思う。

[and_hyphen]

よく分からないんだけど、根本の問題は「役に立たないと食えない」ということなんじゃないかなと思う。人と違う生き方を選ぶと食えないんだよこの社会。逆にいえば食えればなんだっていいよ。

[yutorination]

「探検」を突き詰めていると、こんな批評的な思考ができるようになるのね。

[oriak]

良い記事。「外側の論理」がこうも目立つのは、社会が「育てる」ことを軽視しているからなのだろう。個人へ社会の役に立つことを求めるのなら、社会にも個人の役に立つことを求めるべき。

[IkaMaru]

今はまだ価値を感じる人が大勢いるからいいけど、日本がどんどん貧しくなってゆくと「同じ売れ行きの本を、もっとローコストで作れるからこの人は要らない」とメディアや出版社は言い出すかもしれない。それを恐れる

[anmin7]

後半まさにこれを逆転して同じ事言ってて草。サラリーマンは無能だから不要と言ってんのと同じじゃん。みんなやれたらやるんじゃないですかね。こいつみたいな搾取側に回れたら余暇も金もあれば。

[sa_wa]

すごく良いインタビュー

[Imamura]

書いた原稿が編集者やデザイナーなどの手を経て印刷所で本になり版元の営業が売り込んで取次経由で書店に並ぶ。これだけの関係者に仕事を作っていても社会の役に立ってないとしたら「社会の役に立つ」って何だろう?

[eggheadoscar]

言いたいことは分かるが、これはこれで極端な感じもするんですよね。「子供にそんなこと分かるわけがない」は我々の物差しでしかないわけで、今の子供はもっと感受性が豊かになってるかもしれないですし。

[qinmu]

良記事。この人はこれだけの言葉をもっていて、書籍も評判がいいし、社会に還元できていると言えないこともない。

[facebooook]

“やたらとすぐに「感謝」する。なんなんでしょうか、あれは。”

[mekurayanagi]

件の若い記者は藤井聡太新棋聖にも「あえて意地悪な言い方をしますが藤井さんの将棋は社会の役に立ってないのでは」と質問できるのだろうか。

[SOLTALLOW]

“外側にある企業の論理と、個々人の内側の論理はぶつかりあうもの”　ここがちょっと短絡してると思う。別に二項対立じゃないでしょ。縦軸と横軸のように、組み合わせでその人の立ち位置が決まる場合もあろう

[kkzy9]

「自分がない」人にあるのは、「他人」ではなく、中身のない「関係」だけということか

[yutoma233]

行き詰まりを感じても投げ出せないこともある。そんな時役に立つのが極限を描いたノンフィクションや、壮大なSFという物語への逃避だったりする。だから社会の役に立たないと言うのはとても狭い考えに思える。

[ikedas]

人の社会活動で、社会の役に立たないものは無いと思っている。生活しているだけで、なにがしらの形で社会には貢献している。その貢献に対し、価値の程度を上から決めつけられる構図こそが問題。

[OKP]

いわゆるダイバーシティの重視、みたいな価値観とは矛盾してそうな社会の空気（自分はあまり感じてないが）があるとしたらややこしいな……

[gabill]

この人はスポンサーをつけてないみたいだけど、記者はスポンサーから支援されて探検する人を念頭に入れて質問したんだと思う。