中世イングランドの貧困弾圧・強制労働法令「労働者条例」 | Call of History ー歴史の呼び声ー

労働者条例（The Statute of Labors）1348年の史上最大規模の黒死病（ペスト）の流行によって、欧州諸国では多数の犠牲者が出たが、イングランドでも400万人から200～250万人へと大幅な人口の減少を余儀なくされた。労働者の不足は賃金の上昇をもたらすが、これに対し地主層は賃金の引き下げを要求、これを踏まえて百年戦争中で国内の基盤を安定させたいイングランド国王エドワード３世は強制労働と賃金上限を設定した「労働者条例（The Statute of Labors）」を定めた。 ・自営業者、自作農、すでに雇用されている者を除く六十歳以下の身体健常者はその地域の慣習的賃金の水準で労働力を必要とする者に強制的に雇用されること ・労働者の契約期間内の正当な理由または雇用主の許可なしの退職の禁止 ・雇用主に対しては慣習に基づく賃金より多額の賃金を支払うことを禁止し、それを超えて賃金を支払

[nagaichi]

エリザベス救貧法以前

[masahiro1977]

[英国日本でも士農工商といった身分固定制度はあったけど、浮浪者や失業者をエタ・ヒニンと蔑むことはあってもここまで積極的に排除するまではひどくなかったよなぁ。中世ヨーロッパまじ恐ろしい。

[quassia88]

朴 光駿 著「社会福祉の思想と歴史―魔女裁判から福祉国家の選択まで (MINERVA福祉ライブラリー)」（P37-44）よりまとめ 1348年の史上最大規模の黒死病（ペスト）の流行によって、欧州諸国では多数の犠牲者が出た […] via Kousy

[gruza03]

より積極的な反応として、そうした人々を共同体から直接排除するか、あるいはそれを助長することであった。

[maturi]

　近代の労働観（今村仁司）　｜　エリザベス救貧法

[wise983]

知らないことばかり。

[laislanopira]

"浮浪者、労働不能者などマージナルな存在の社会的弱者が英国に限らず欧州各地で魔女として殺されており、社会福祉・貧困に対する価値の転換が魔女裁判沈静化の大きな要因の一つとして考えられている。"

[daybeforeyesterday]

ええっ、酷な話

[wkatu]

現代日本で生保受給者やその予備軍に対してこのような懲罰的な措置を行うといった話が飛び出したときに、どれくらいの人が賛成するのだろうか（そしてどれくらいの人が賛意の前に沈黙するのか）、などと考えてしまう

[kousyou]

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