エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント1件
- 注目コメント
- 新着コメント
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
『性からよむ江戸時代』沢山美果子著 評者・武井弘一 【新刊この一冊】|文化|中央公論.jp
評者:武井弘一 ヒトのいのちの価値は平等であると、誰しもが思う。だが、今からさかのぼること二世紀前... 評者:武井弘一 ヒトのいのちの価値は平等であると、誰しもが思う。だが、今からさかのぼること二世紀前の江戸後期であったならば、どうだったのか。 東北地方のある農村で、百姓の妻が初産をむかえていた。赤ん坊が産声をあげようとする寸前に、頭ではなく、手が先に出てきたのである。「この症状で生きたという人を、まだ聞いたことがありません。もはや死ぬだけ」。彼女自身は息をひきとる覚悟をするものの、医者たちが全力をつくして一命をとりとめた。 その陰で、胎児のいのちは犠牲になったとみられている。なぜなら、母と子のいのちを天秤にかけたときに、江戸時代の出産では母の方が優先されていたからだ。庶民のあいだに「家」を守る意識がひろまっていたことが、その根底にはあった。 たとえば、母さえ助かっていれば、また子を産んで家を潰さずにすむ。それに農家を営むうえでも、女性は働き手としてかかせない。つまり、生殖と労働の両面から、
2021/02/19 リンク