アベノミクスの即効性が示されなければ夏の参院選で民主党に再チャンスが訪れる――ジェラルド・Ｌ・カーティス コロンビア大学教授インタビュー

民主党に入れたくない有権者の票の受け皿になるのは、政権担当能力のある自民党しかなかった。自民党の獲得票数は過去の選挙のそれを下回り、自民党支持が広がったわけではないが、小選挙区においては、前回の選挙に破れ、次のために選挙区を丹念に回っていた自民党候補者が強かった。比例で自民党に行かなかった票は、日本維新の会へ流れた。 民主党政権下の日米関係は 決して悪くはなかった ――民主党への逆風をどう捉えるか。 有権者の民主党批判は、行き過ぎのように思う。東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故において、菅直人首相の対応が非難されたが、ほかの誰が総理であったなら、もっとうまく対処できたというのだろうか。ハリケーン、カトリーナやサンディに対する米政府の対応に比べても、決してまずくなかった。

[gyoo]

米国も小選挙区制を採用しているが、70％の票は人種宗教貧富の格差を背景にした党の支持があって動かない。残りの30が浮動票。日本では自民党も民主党も選挙で同じ有権者を取りに行くから選挙結果がスイングしやすい

[rig]

自民党に変わりうる政権運営能力のある政党として、何にでも反対を決め込まず、代替案を持って議案に望めば、参議院選挙で再びチャンスが巡ってくるかもしれない。

[masaking2]

2012/12/25 Diamond Online

[unamu_s]

なるほどと思う分析。「自民党はプラグマティック（実利的）な党である」→それに期待したいところ。