数百点も存在する偽文書「椿井文書」とは。町おこしに使われる史料は本物か？ その数、数百点！「自治体史」にも多数引用｜教養｜婦人公論.jp

「井堤郷旧地全図（乙本）」井堤郷は現在の京都府井手町あたり。右端に美努王の墓が描かれているが、多くの学者から学術的に否定されている。この絵図は康治2年（1143）作成の古い絵図を椿井政隆が模写したという形を取っているが、中世の年号が記された文書を近世に写したという体裁をとることは椿井の常套手段だった。なお、本図は椿井の原図を明治時代に写したもの（京都府立京都学・歴彩館蔵） 中世の地図、城の絵図、家系図……学校の教材や地域の町おこしに使われる史料が、全くの偽物だったら？ 近畿地方に数百点もの規模で存在する、江戸時代の偽文書「椿井文書（つばいもんじょ）」。それらは誰によって作られ、私たちにどのような影響があるのだろうか。15年以上前から「椿井文書」に着目し、研究を続けてきた馬部隆弘准教授によると、最近になってやっとスポットが当たり、研究も注目されるようになったという ※本稿は、『椿井文書――日

[bespectacled]

役人の「歴史に興味をもってもらうためなら史実でなくでもいい」への対抗策は彼らへの「それは偽史です」ではなく外に向けてへの「これは面白い偽史です」なのか

[imakita_corp]

公の文書として使うのはさすがにアレだけど偽史、偽書もそれが作られた当時の社会や思想、欲求を探る助け（素人だから想像が大半だが）になるから面白い。

[tigercaffe]

椿井文書は自身の所領の領有権を主張するため、他の実在する文書と整合性をとりつつ、所領安堵されるよう、また偽書とバレた際の言い逃れのため嘘を混ぜる、とても巧妙な偽書。町おこしに使うにはマニアックすぎる。

[gryphon]

何人かこういうニセ文書作りで有名な人間いたけど、仕事を超えた情熱…今でいえば伝奇小説や架空歴史ものの著者に近い何かを感じることも。

[diet55]

「※本稿は、『椿井文書――日本最大級の偽文書』（馬部隆弘）の一部を、再編集したもの」。隣り合う村が、それぞれが偽書に踊らされて、自分たちの村の方が歴史がある、本家であると主張しているのを見ると／(^o^)＼

[egamiday2009]

「編集を担当した指導主事は、「史実でなくてもいいから、子供たちが地元の歴史に関心を持つことのほうが大事」」

[bokmal]

『椿井文書』謎解き的な面白さが熱い。安易な偽史料利用を批判しつつ椿井政隆には寄り添う感じなのも面白い。

[araikacang]

河童の詫び状とかと同じで、トンデモ伝説はトンデモ伝説として、ちゃんと切り分けて楽しみたい。そういう歴史があったのではなく、そういう事を主張する人がいたという歴史はそれもまた面白い。

[ranobe]

ガチ文書ベースで天孫降臨とかだいそれたことを言っとる地域もあるで！　町おこしは町ふかし！　https://bit.ly/3knLjUx　むしろ、業者の方が「縁の地」などと濁して書いていて誠実やで！

[quick_past]

ウヨが作った愛国ポルノ書籍を、ウヨが論拠に持ち出して既成事実化するのと似たようなところがあるな

[taron]

新書が出てから、あちこちで見かける椿井文書。

[houyhnhm]

しょぼさがすごい。ただ、こういう偽史はむしろ日本の書としては正しい気がするんだよな。