「一発屋」を消費してきたすべての人に山田ルイ53世が伝えたいこと（石戸 諭） @gendai_biz

『一発屋芸人列伝』。「雑誌ジャーナリズム賞」の受賞作であり、一発屋芸人にインタビューを重ねたこの本を貫くのは著者の強烈な「義侠心」である。辞書的に言えば「正義のために弱い者を助けようとする心」（日本国語大辞典）にあふれている。 著者、「髭男爵」山田ルイ53世は「ルネッサーンス！」で一世を風靡した一発屋芸人である。彼の義侠心はどこに向かうのか。 それは一瞬で消費され、世間を笑わせるのではなく、世間から笑われる対象になってしまった同じ「一発屋芸人」だ。より正確には、一発屋の生き方であり、芸の技術を世間の嘲笑や蔑みから助けだそうと試みている。 一発屋についてまわるのは「どうせ……」という言葉だ。「どうせ、芸も考えも浅はか」「どうせ今も大したことをしていないんでしょ」に抗いながら、山田ルイ53世は読者に問う。 一発屋を弱い者と扱い、「どうせ……」で切り捨てていいのか？と……。 （取材・文：石戸諭／

[mangkhud]

読むだけで話者のドヤ顔が浮かぶような軽薄さとは無縁の、こんなにドッシリした、こんなにコッテリした、そしてこんなに「もっちゃり」した名言の数々。インタビューアとインタビューイ双方を抱きしめたくなる記事。

[Hainu_Vele]

そもそも『一発』当てられた時点で「勝ってる」ような気がするのだけど。99パーセントの芸人はそれすら無理で最初から最後まで細々とやって、ひっそり消えるんだから。

[mashori]

中身がこんなに気になって、山田さんの心が好感持てて、なんでこれでkindle版、電子書籍版出てないのって思うインタビューだった。読んでみたくなるね。

[sds-page]

火花の時も思ったけどお笑い芸能の裏側の苦労話を素人にホイホイ見せるのは正直どうかと思う。義理や同情が混じって笑いが純粋な物じゃなくなる気がする

[KoshianX]

これは読みたくなる本だな。ただの運で売れた一発屋などいないと言うことか。

[monaken]

「転んだら痛い。でも立ち上がることはできる」を正面切って言えるカッコよさ。

[papparapaan]

シンプルな漫才だけで生き残っていける人が本物って事か。一発屋でもなれたのはすごいけど、その後生き残れる人もいるわけで、生き残る事が出来なかったのはその人達の力不足の面が大きいのでは。

[naoto_moroboshi]

ルイ５３世は頭いいから正直芸人あってないんじゃないの。

[HanaGe]

「一発屋芸人列伝」「山口瞳『世相講談』」

[nin1]

“すごい速さで挑戦して、失敗して選択肢を潰していくことが人生では大事”

[marifana]

一発屋は所詮一発屋です7

[Louis]

男爵のまどろっこしい文体がインタビュアーの文体に伝染していて面白い。

[RPM]

"簡単なコスプレをして一発屋の真似をすれば、自分もできたと思ってしまう。誰でもできるって思われるから、芸に対するリスペクトってほとんどない。"

[rxjun]

意外なくらい良い話だった。成功するだけが人生じゃない。負け組には負け組の生き方もある。一発屋芸人と呼ばれた人達のその後を丁寧に追うその姿勢、興味有るな。

[shike]

これは読みたくなるね。

[sakurasakuras]

“天津・木村”

[anguilla]

いい記事だ。

[MyPLB]

一発屋はその才能や力量や努力、生み出すまでの歴史に対する評価が低すぎる/表面だけが真似され、わかられた気になり、飽きられ/芸の部分、「皮」の内側にある魂の部分をきちんと記録として残したい/常に緊張感

[and_hyphen]

無駄なこと、人生にはたくさんあるよね。人生回り道だらけだわ。ところでKindle版は出ますか？

[reni025]

「サクセスストーリーは勝ち組の平均値」「最後まであきらめなければ勝つって、あきらめる前にたまたま勝ったから言えるところもあるんじゃ」恋愛でもスポーツでも仕事でも思ってた。言語化してくれてありがとう

[honma200]

"「喉ごしトゥルトゥルの美談」にまとめようとしたら、あっさりと否定されてしまった……"

[goldhead]

"江國滋が解説の中で、市井の人々を書く山口瞳に一貫しているのは「やわらかな心」であると指摘している。江國がいう「やわらかな心」とは「在るものを在るがままに見つめる勇気」を意味する"

[gakuhiro]

帰りに読もう。

[cess]

"美談に持っていこうとする話を聞くたびに、みんな、そんなに無駄が嫌かね？落とし所がないとそんなに心穏やかに生きられないものかね？と思うんですよ。"

[cinefuk]

芸を表面的に理解しようとする風潮、その象徴が忘年会シーズンに販売される「なりきり衣装」。『簡単なコスプレをして一発屋の真似をすれば誰でもできるって思われるから、芸に対するリスペクトってほとんどない』

[tanayuki00]

「喉ごしトゥルトゥルの美談」なんかゴメンだよ、と。「それは周囲からの安易な「美談化」を拒み、「一発屋を在るがままに見つめる勇気」を貫く彼の姿勢であるともいえる」