刑法には「人を殺してはいけない。」と書かれている。 - 略本雑記

d.hatena.ne.jp 上記の記事タイトルのような言い方も，「法律は《技巧》の上に成り立っているので」，「法律に不慣れな人は，下手に法律を持ち出して議論しない方がいい。」ということを例証するためのキャッチーなコピーとしては間違っていないのであろう。 しかし，これが単なるトリビアを超えて，一般的な意味で流通してしまうのも困るので，念のため注釈を加えておくと，法解釈学の正統によれば，刑法には「人を殺してはいけない。」と書かれていることになっている。 刑法の殺人罪の規定（刑１９９条）は，「人を殺してはならない」という，殺人を禁止する規範を内容とするものである。刑法は，この規範により，殺人行為がやってはならない行為であるとする（法の立場からの）評価を明らかにし，国民（すなわち規範の名宛人）に対し殺人行為を行わないよう呼びかけている。もっとも，刑法１９９条に「人を殺してはならない」とはっきり書

[Quietworks]

「書かれている」のと「暗黙の前提」として含意されているのとでは大違いだと思うのだが、それを指摘しないのが、ここでのたしなみ。

[memecy]

解釈メソッド：殺人編

[michys]

法哲学というか立法論の問題でしょうか

[kkobayashi]

法律家の言うことは小難しくていけねえ。法律もBNFか何かで書いてくれんかね。

[YOW]

トリビアではない。個々の殺人の不利益より国家権威の恣意による不利益を「怖れる」（と書いてないがw）が為の、刑事裁判制御を目的とするのが刑法では>憲法31条。司法向けだから「殺すなかれ」と書く必要がなかった

[zyugem]

法律に道徳とかそういう性質のものを求める思想はあると思う。僕はそういう方向性は肯定できないが。

[SiteA]

法学部の授業ってこういうことやってんだったらすごいアカデミックというかもっとプラクティカルでもいいんじゃないって気もする。解釈って重要だけどさ。法律なんてシロウトに理解できない部分は無価値ではないかと

[hyakdaivsgm]

「「人を殺してはならない」という国民に向けられた行為規範の存在を暗黙の前提として」…か。

[k2low]

そこに解釈の問題を持ち出されてもなあ。

[I11]

id:hakurikuも「刑法の条文に禁止規定がない」という事実は認めている。という意味では「人を殺してはいけない」と書かれていないということを認めている。

[mind]

禁止規定を明記するまでもなく，許されない行為であることが明らかゆえ ――モチロン解釈? 文理からは論理必然に出てこない、目的論解釈が必要。でも目的自体に社会的合意がない場合はモチロンにならないと云う記事

[noshuke]

『一般的な意味で流通してしまうのも困るので』- 爆笑

[bhikkhu]

というわけでこっちも。

[cubed-l]

そんなことは承知の上でリンク先の記事は書かれてると思うんだけど／「なぜころ」は暗黙の前提となっている理由を問うものだと認識

[setofuumi]

なぜころ