信仰とカルトのはざまで（木村友祐・小説家）／イミダス

凶弾に斃（たお）れた安倍晋三氏が残していった（彼らしい）途方もない置き土産が、連日大きな注目を集めている。旧称「世界基督教統一神霊協会」（現在の「世界平和統一家庭連合」）と自民党との長年の癒着が続々と明らかになっているからだ。マスコミは「旧統一教会」と書くけれど、そのカルト性を表すには「神霊」をつけるべきだと思う。また、元の正式名称では「協会」となっているのだから、従来のキリスト教の教会と区別する意味でも、ここでは「旧統一神霊協会」と書く。 そんな折に便乗商法よろしく、のこのこと顔をだすのだが、ほとんど無名とはいえ一応小説家を肩書きとしているぼくは、過去に旧統一神霊協会にはまりかけた経験があった。でもそのことを、つい最近まで公の場で話したことはない。 なぜって、それはできれば隠しておきたい自分の恥部に当たるから。「小説家」という、対象と距離を保つ冷静さと批判的分析力を足場にする（とイメージ

[kabutomutsu]

筆者の祖母が関わったという天理教の話がたいへん興味深かった。

[Imamura]

信者として引っ張り込まれていくのには段階があり、選択肢で何度かうっかりすると戻ってこられなくなる。途中で相談できる人がいることが大事。「主婦の孤独を放っておかないほうがいい」の話

[imi-x]

信仰心を軽んじたり馬鹿にすることなく、教団に辿り着いた過程を丁寧に辿っている。自分自身にも原因を見出しているが、教団のつく嘘が最も悪い。勧誘にあたり政治家と懇意である点が強調されていた事も見逃せない。

[kissenger8]

俺が引用したいのはここかな。“東京に戻ったぼくは...教団には入らないことを告げた。指導役のスタッフの男性は「あなた、地獄に落ちますよ」と言った。ぼくはそこでようやくはっきりと教団の素顔を見た思いで”

[tweakk]

"（ここがカッコいいのでよく聞いてほしいのだが）文学はサタンの側に身を置いて書くものだろうと思ったのだ"

[nekotuna]

一読すべし。

[hdkINO33]

“そして、（ここがカッコいいのでよく聞いてほしいのだが）文学はサタンの側に身を置いて書くものだろうと思ったのだ。”

[tach]

危うく統一教会の信者にされそうになった芥川賞候補作家の体験談。広く推奨。真摯な人間ほど罠にはまって足をすくわれる。まあ、許せないわな…