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中世のペスト専門医師が着用していたマスク(ドイツ医学史博物館)
中世のヨーロッパではペスト菌の感染によって起きる感染症が大流行した。黒死病とも呼ばれる理由は、感... 中世のヨーロッパではペスト菌の感染によって起きる感染症が大流行した。黒死病とも呼ばれる理由は、感染者の全身の皮膚が内出血によって紫黒色になることに由来する。 ドイツ、バイエルン州のインゴルシュタッドにある医学史博物館(German Museum of Medicine History)では、1中世のペスト医師が装着していた嘴(くちばし)状のマスクが展示されている。 ペスト医師が装着したくちばしのついたマスク ペストは中世のヨーロッパを中心に、複数回の世界的大流行(パンデミック)が記録されている。ペスト医師はペスト患者を専門的に治療した医師のことで、黒死病が蔓延した時代に多くのペスト患者を抱えた都市から特別に雇用された者たちである。 当時、ペストがどのように広まって、人の体を蝕んでいくかについて、おもにふたつの説があった。四体液説と瘴気説だ。瘴気説は、人は悪い空気(気体または霧のようなエアロ
2020/03/10 リンク