10分でわかる日本のメリトクラシー(≒学歴社会)研究史 - 清く正しく小賢しく

誰もが教育や学歴について語りたがるが、教育や学歴の研究が参照されることは少ない。そして参照軸を失った教育語り、学歴語りは、まるっきり同じ論点について堂々巡りを繰り返す。あらゆる領域に当てはまることだが、教育においては特に、とっくの昔に解決した論点や、提唱されていた主張が、ゾンビのように(さも新しいものかのような顔をして)よみがえってしまうことが多い。 とはいえ、ここで時間も能力も有限な普通の人間に、「最低でも新書3冊読んでから喋れ」とか、「この論文くらい読んどけ」とかと言うのは、ほとんど「黙れ」と言っているのと同じだ(新書ぐらい誰でも楽に読めるだろと思ってるなら、認識を改めるべきだろう)。 ということで、この記事ではメリトクラシーに関する教育社会学の超有名な(記念碑的)研究を乱暴に要約し、ダイジェスト式に紹介していく。筆者は素人なので、研究の妥当性を判断する(できる)立場にないし、要約の仕

[kengo-yamashita]

本文とは関係ないけど、はてなダイアリーの頃ってこの手のくどい論考が頻繁に書かれていて何かとホットエントリーに乗ってたよなー。

[Ayrtonism]

学歴の一つの大きな機能は、社会に数多ある「仕事」を配分する「分業」のはずなんだよね。人の上下を定めるような機能は本来的じゃないし本質的でもないしもちろん適切じゃない。

[fhvbwx]

とても10分では済まない大作

[kiyo_hiko]

高卒なので転職活動で何度も実感ある "雇用流動化は、学歴による階層差を強める方向に働いている。…学歴を提示する機会を増やす…高卒層の世代内階層上昇(…当人が階層を上昇する)がますます難しくなるということ"

[katzchang]

面白かったけど、流石に10分では無理だった

[gorokumi]

面白かった！！ “「新しい能力」が、その子どもの家族関係のあり方(コミュニケーションの密度は高いか、関係は良好か、期待されているか)に強く影響されている、と指摘する” それな〜

[dlit]

「新書ぐらい誰でも楽に読めるだろと思ってるなら、認識を改めるべきだろう」

[akainan]

時系列で面白かった。特に“本田由紀『多元化する「能力」と日本社会』”と中村高康『大衆化とメリトクラシー』は読んでみたい、ほかは良くも悪くも普通の学歴社会批判という感じだが、その元になったと考えると凄い

[taruhachi]

学歴を、大学の順位ではなく、高卒、大卒レベルでみた時に、親の経済力依存っていうのが少子化と相まって加速してるんだよね。選抜がなくなって金さえ払えば大卒になれるようになった。

[hk-03]

ホンマに10分で読めて面白かったね。

[tekitou-manga]

本田由紀って、名前はちらほら見るけど何の人かしらなかった。サンデルの新刊(去年だけど)で解説書いてるのも納得 / 太字だけ飛ばし飛ばしよんだけど何も頭に入らなかったワロタ

[kurokawada]

「戦後日本型平等観は、客観的事実としての不平等(＝機会不平等、階層格差)ではなく、生徒が主観的に差別感を抱くか否かを問題としている」

[mazmot]

教育学がいったい何をやってんだかいつも疑問に思ってきたので、読めてよかった。学習指導要領の変遷を70年代からきっちり織り込むのも、専門家なら当然だけど、よく無視されるので嬉しかった。とはいえ、違和感が…

[wuzuki]

『才能の貴族』の書評記事と併せて読んでみた。/ 特に興味深いのは本田由紀の著書かな。「ハイパー・メリトクラシー」の概念と「スクールカースト」論の盛り上がりの関連が個人的には気になるところ。

[lcwin]

往時のはてな非モテ論壇において「ハイパー・メリトクラシー」の概念が使われていたし、刈谷氏の論考への反応ははてなでもよくみた記憶。

[mthrssk]

なにこれすごい

[gfx]

これは面白い。でも10分じゃ読み切れない。

[frothmouth]

「弱者の問題」と認識した　“が、椅子の数が限られている以上、椅子に座れなかった人々をどうするか、という問題も同じくらい大事である。”