男性は離婚・パワハラ、女性は失恋が引き金 「孤独死」を防ぐ生前サポートの実状

男性は離婚やパワハラ、女性は恋愛の挫折が引き金になる 奥山晶二郎氏（以下、奥山）：このテーマとは違いますが、おーちゃんのエピソードでいうと、恋愛ということがありますよね。ちょっとおーちゃんの説明を。 菅野久美子氏（以下、菅野）：はい。この本の核となるエピソードに、50歳でゴミ屋敷になって失踪したおーちゃんという女性がいるんです。おーちゃんは失恋をきっかけに、部屋の壁に生理用ナプキンの山を築いて、ゴミの中で何年も生活をしていた。家族についにそれがバレて、突然部屋からも職場からもいなくなったという。 おーちゃんは病院で介護のお仕事をしていました。孤独死される方の特徴として、男性は、離婚やパワハラ、女性はおーちゃんのように恋愛関係の挫折で引きこもってしまう方がけっこう多いんです。 今回のおーちゃんの例だと宗教や自己啓発セミナーに救いを求めた時期もありました。おーちゃんのエピソードについては、ぜひ

[yarumato]

“日本の100年前までの死生観や時間観念は、死者は失われずに、少し遠くに行くだけ。同じように、過去も過ぎゆかない。過去にあったことは、生き延びさせる力にもなる。今は失われ、取り戻せる可能性はない”