水説：インドからの問い＝中村秀明 - 毎日新聞

＜ｓｕｉ−ｓｅｔｓｕ＞ スイスがその是非を国民投票にかけた「ベーシックインカム（最低限所得保障）」。年金や生活保護をやめる代わりに、大人も子どももすべての国民が生活に困らないだけの一定額を国から受け取る制度である。 スイスは否決したが、実際に試してみたら、人々は何を考え、どう行動し、社会にどんなことが起きるか。 インドの農村で実験した例がある。その試みにたずさわったサラト・ダバラさんを同志社大学の山森亮教授（社会政策）が招き、京都市で勉強会があった。 この記事は有料記事です。 残り751文字（全文979文字）

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「ベーシックインカム」をインドの農村で実験した例がある。大人は月２００ルピー（約３００円）、子どもは１００ルピーを銀行口座を通じて渡した。１年半だけの限られた地域での実験だが...

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インドの農村でベーシックインカムを実施した例。

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“最大の変化は、女性に発言権が生まれ、地位が向上したことだという。現金を手にし銀行に口座を保有したことで、お金の使い道を家族で話し合うようになった。”