北九州：語り継ぐ「青空がほしい」 ２５日に市民劇 | 毎日新聞

女性たちが大気汚染について学習することを決めた場面のけいこ風景。右端は林さん役の男性＝北九州市小倉南区で２０１８年１０月２１日、奥田伸一撮影 １９６０年代に８ミリ映画「青空がほしい」で注目された北九州市戸畑区の婦人会の公害克服運動を描く市民劇が、２５日に市立男女共同参画センター・ムーブで初上演される。運動は、筑豊地区を中心に活動し昨年死去した記録作家、林えいだいさん（享年８３）が指導したことでも知られ、主婦らが舞台に立つ。脚本を手がけた同市の坂根啓子さん（８０）は「夫や子どもを守ろうと頑張った女性たちの姿を分かりやすく伝えたい」と話している。 北九州市は戦前から戸畑や八幡など洞海湾一帯を中心に工業都市として発展したが、大気・水質汚染が深刻化し、ぜんそくなどの健康被害が問題となった。戸畑区の婦人会は６３年、市教委の社会教育担当職員だった林さんの指導で屋外に布をぶら下げてばい塵（じん）の付着状