余録：昭和の学校で日本史教科書を開いた時… | 毎日新聞

昭和の学校で日本史教科書を開いた時、壮大な前方後円墳（ぜんぽうこうえんふん）の航空写真の説明には「仁徳天皇（にんとくてんのう）陵（りょう）」とだけあった。だから今の教科書の「大山（だいせん）（仙）古墳」という名前だけ聞いても何のことか分からぬ方も多かろう▲見れば今の教科書にもかっこ内に仁徳天皇陵という説明があるが、これは宮内庁が天皇家の陵墓に指定しているためである。考古学的には「大山古墳」で、今やここに仁徳天皇が葬られていると考える研究者はほとんどいないという▲今回の世界遺産登録に向けた推薦書では「仁徳天皇陵古墳」の名が用いられた。陵墓だとする宮内庁の協力を得るための折衷案だったが、日本考古学協会など学術団体は被葬者が確定しているように誤解されることへ危惧を表明した▲その大山古墳はじめ百舌鳥（もず）・古市（ふるいち）古墳群（大阪府）の「世界遺産登録が適当」との国際記念物遺跡会議（イコモス）

[el-condor]

そもそも倭の五王と現在の皇室の連続性からして疑義がある気がするのですがそれは

[archivist_kyoto]

“世界遺産ともなれば、古墳の保存、調査、公開などにも国際的な理解を得られる基準が求められる。陵墓を管理する宮内庁も国民的な論議に耳を傾け”

[kaos2009]

地元新聞が今までは「大山古墳」表記で記事になってたのに世界遺産内定のニュースからは「仁徳天皇陵」と報じ始めてモヤモヤする

[pony7330]

発掘が進めば被葬者が変わる可能性は少なくない。さてそのとき、訂正できるかどうかが問題だ！