沖縄の地中に潜む「負の遺産」1900トン 今なお危険と隣り合わせ | 毎日新聞

「鉄の暴風」と呼ばれるすさまじい砲爆撃が米軍から加えられた太平洋戦争末期の沖縄戦。76年を経ても沖縄県内では日常的に不発弾が発見され、2020年度は自衛隊が約650回出動し、処理にあたった。平均すると1日2回弱の計算だが、それでもなお約1900トンが残るとされる。不発弾の爆発で命を奪われた人も多く、苛烈な地上戦が残した「負の遺産」が今も沖縄の地中に潜んでいる。 「点火用意、点火」。陸上自衛隊の処理隊員の声に合わせ、「ボン」と破裂音が空に響いた。6月9日、宜野湾市喜友名（きゆうな）の米軍西普天間住宅地区跡地で、4月に見つかった米国製5インチ艦砲弾（直径12・7センチ、重さ35キロ）の処理が行われた。構築した直径2メートル、深さ6メートルの穴に隊員が不発弾をクレーンで移し、特殊工具で信管を破壊した。陸自第15旅団の坂本雄太・第2処理班長は「円滑かつ安全に処理できた。作業はいつも緊張するが、県民

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「2020年度は自衛隊が約650回出動し、処理にあたった。平均すると1日2回弱の計算」想像以上だな。