骨折防ぎ「街に出よう」 山武市、高齢者向け事業 運動指導、測定会 社会と接点、健康に ／千葉 | 毎日新聞

山武市が、高齢者の骨折を防ぐプロジェクトに取り組んでいる。転倒などによる骨折がきっかけで外出しなくなり、社会との接点をなくして心身の健康を損なう高齢者が多いことに着目した。筑波大などの協力を得て、幅広い機関が連携して元気に活動する高齢者を支える仕組みを目指す。【金沢衛】 9月下旬、市シルバー人材センターの会員を対象に市内で開かれた「安心安全就労測定会」。参加者はそれぞれ筋肉量や骨の強さ、立ち上がる力、手先の動かしやすさ、歩く速さなど11項目を測定。自分の身体能力を数値として示された後、測定員から生活上の注意点などを指導された。 屋外での作業も多い同センター会員だが、健康管理は本人任せ。骨折して自宅に閉じこもるようになり、短期間で弱って病気を併発してしまう人が多いといい、津久井知世事務局長は「自分の機能を知ることで普段の生活から気遣うようになる」と効果を期待した。