節分で追われた鬼はどこへ? 共生探る絵本2冊 京都・福知山 | 毎日新聞

「『鬼』とよばれた親子 大江山酒呑童子伝説」を出版した「大江山鬼そば屋」の飛矢文さん（右）と中村麻美さん＝京都府福知山市役所で2024年1月23日午前9時27分、庭田学撮影 京都府福知山市で鬼の絵本が相次いで2冊出版された。いずれも2月2日（0202）を「鬼鬼の日」とし「鬼のまち」をPRする市の企画の一環だ。 伝承から新解釈 大江山酒呑童子 絵本「『鬼』とよばれた親子 大江山酒呑童子伝説」は、福知山市大江町雲原の「大江山鬼そば屋」の飛矢文（としふみ）（なゝ姫）さん（38）、中村麻美さん（63）の共同店長2人の作品。酒呑童子の妻の桜御前が、雲原地区で息子の鬼童丸を産んだという伝承にちなむ。絵本では、政治的な意図で人間が鬼と呼ばれたと歴史を解釈している。中村さんは記者会見で「都から疎まれた者たちを鬼と呼ぶようになった、という結論に私たちは至った」と話す。 酒呑童子、桜御前、鬼童丸の三つの物語で