子ども、飢えさせないで 高知出身 やなせさん信じた正義 評伝出版の作家語る ／高知 | 毎日新聞

「アンパンマン」シリーズの作者で、今春始まったNHK連続テレビ小説「あんぱん」のモデルとして注目を集めている高知県出身の漫画家・やなせたかしさん（1919～2013）。やなせさんを「先生」と慕うノンフィクション作家の梯久美子さん（63）が3月、「やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく」（文春文庫）を出版した。講演のため高知市を訪れた梯さんに、やなせさんとの思い出やアンパンマンに込められた思いを聞いた。【小林理】 梯さんがやなせさんと出会ったきっかけは、やなせさんが1973年の創刊以来、30年間編集長を務めた月刊誌（当初は季刊）「詩とメルヘン」だった。アマチュアから詩を公募し、やなせさんが掲載作品を選んだ。「この雑誌が大好きで、大学生の時に自作の詩が採用されました」