政治家が裏金を必要とする理由 現金で集められる「抜け道」パーティー券のからくり | | 岩井奉信 | 毎日新聞「政治プレミア」

安倍派発足後、初の政治資金パーティーであいさつする安倍晋三元首相（中央）＝東京都港区で2021年12月6日、小川昌宏撮影 自民党5派閥のパーティー収入過少申告問題で、東京地検特捜部の捜査が進んでいます。 政治資金問題に詳しい日本大学名誉教授の岩井奉信氏は、「裏金は日本政治の宿痾（しゅくあ）だ」と言います。【聞き手・須藤孝】 都合のいい制度 ――そもそも政治資金パーティー自体が抜け穴になっていると言われてきました。 岩井氏 1975年に政治資金パーティーの制度ができた時は、企業献金から個人献金への転換を目指すものだと言われました。 ところがリクルート事件（88年発覚）の時に、社員数より多い枚数のパーティー券を購入するなど悪用されました。 これをうけて92年に100万円超（94年改正で20万円超）の購入者は名前を公表するなどの改正が行われて、一時は落ち着きます。 しかし、99年改正で政治家個人

[kechack]

パーティー券は、政治資金規正法上は、献金という枠の外にあります。しかし、買わされている側は献金だと思っています

[kazuhooku]

「パーティーは現金が集まる。だから裏金作りに利用」「結局は買収のカネ」「たとえば政策活動費（組織活動費）は億単位。政治家に渡された後は使途不明」「犯人捜しで終わってはいけない（略）制度変えなければ」