工藤会“象徴”「撤去しかなかった」 負のイメージ拭い去るため…市職員の強い思い（西日本新聞） - Yahoo!ニュース

福岡県警が特定危険指定暴力団工藤会の壊滅作戦に着手し、11日で7年を迎えた。市民を襲撃した4事件でトップの野村悟被告（74）に極刑判決が言い渡され、節目を迎えた壊滅作戦とともに工藤会の弱体化を大きく後押ししたのが、本部事務所（小倉北区神岳）の撤去だ。実現の裏には、「暴力の街」「修羅の国」という負のイメージを拭い去ろうとする北九州市職員の強い思いがあった。 【写真】工藤会本部事務所＝2019年9月 黒服姿の組員らが集まり、工藤会の“象徴”だった本部事務所。壊滅作戦開始から約3年半が過ぎた2018年5月ごろ、北九州市と県警の間で事務所撤去の検討案が持ち上がった。 一方の工藤会側も、事務所を売却して事件被害者の賠償金に充てたい思惑があった。市は同年末にプロジェクトチームを発足。県警と連携しながら会側と交渉を重ねた。 税金投入を避けたい市は30以上の企業・団体に購入を打診したが、「良い土地だけど、