1日96回、集荷自動化…豊田合成が磨く「ジャストインタイム」供給 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

平準化システム構築 豊田合成は顧客に製品を出荷する前の工場内の集荷作業で、トヨタ生産方式（ＴＰＳ）の思想に基づいた自動化を実現した。顧客の注文に「ジャストインタイム」で応え、かつ現場に負荷をかけない集荷スケジューリングをデジタル化。自律移動ロボット（ＡＭＲ）や「からくり」機構を用いて、１箱単位での供給・集荷を可能にした。現在、平和町工場（愛知県稲沢市）の量産工程で運用している。集荷の自動化を皮切りに、今後は前後の工程にも自動化の範囲を広げる。（名古屋・増田晴香） 顧客の注文を受け、製品の量などを平均化（平準化）して偏りをなくしたスケジューリングを行う「平準化システム」を構築した。同システムから集荷指示のデータをＡＭＲに送り、製品の各棚から自動で集荷する仕組みだ。 従来は人の経験則で集荷指示を作成。作業員が紙の「かんばん」をポストに取りに行き、それに従って搬送車で製品を集荷していた。 ＡＭＲ