AI時代と「エンジニア人月商売」の行方―崩壊かエンジニアリングの再生・再定義か？-SESの未来の考察｜武石幸之助/Human-Centered AI企業 x3d(クロスサード)代表＆ワンオブゼム代表

はじめにソフトウェア開発の現場では、長らく「人月商売」と言われてしまうビジネスモデルが存在してきました。 システムエンジニアリングサービス（SES）と呼ばれ、大量のエンジニアを顧客企業に派遣し、その人数×時間で収益を上げるモデルです。 日本のIT業界を支える重要な存在でありながら、「多層下請け構造」「下流工程への過度な集中」「人月単価の価格競争」「提供するエンジニアの確保・育成」など、さまざまな課題を抱えているのも事実でした。 しかしここ数年、AI（人工知能）の進歩がこのモデルを根底から揺さぶっています。 AIがコーディングを肩代わりする――そんな未来が意外にも早く見え始め、コード生成AIやテスト自動化ツールの活用事例が増えてきました。 さらに、海外ではSalesforceのCEO、Marc Benioff氏が「Agentforce」導入でエンジニア採用を一時停止した（今年はエンジニアを雇