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直木賞作家・窪美澄さん"中原中也と小林秀雄をふった悪女"を題材に選んだ深い理由 ものを書く女が目立つと叩かれる…そんな時代はいつまで続くのか
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第167回芥川賞は候補者全員が女性、直木賞も5人中4人が女性と、日本の女性作家の注目度が高まっている。... 第167回芥川賞は候補者全員が女性、直木賞も5人中4人が女性と、日本の女性作家の注目度が高まっている。直木賞を受賞した窪美澄さんが最新作『夏日狂想』のテーマに選んだのは、大正から戦後の昭和を生きた「ものを書く女」の生涯だ――。 女流作家が認められたのは近代に入ってから ――「書く女」を題材に小説を執筆した理由は? 以前、1960年代に出版社で出会った3人の女性を主人公に、雑誌文化のはしりの頃を背景にした『トリニティ』という作品を書いたのですが、それよりもっと前の“ものを書く女”について書きたい思いがありました。雑誌はわりと新しいメディアなので女性が参入しやすかったと思うのですが、昔の文壇となると、もっと難しかったのではと思います。