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八田達夫の財政政策の失敗(1997年消費税増税時)の指摘
八田達夫先生が、岩田規久男先生との共著『日本再生に「痛み」はいらない』(東洋経済新報社)で述べた1... 八田達夫先生が、岩田規久男先生との共著『日本再生に「痛み」はいらない』(東洋経済新報社)で述べた1997年の消費税増税による景気失速への発言です。当時は先行してさまざまな「減税政策」があったことも思い出しておきましょう。 (1)1990年代の景気は拡張していた。理由は政府の財政が拡張しているから。財政拡張により民間の設備投資も拡大。まだこの回復自体が不十分な中で97年の9兆円の増税が生じた(ちなみに今回2014年は10兆円規模)。 (2)増税の前年96年(いまだと今年だ!)に大蔵省は大々的な財政構造改革キャンペーンをはり、景気は回復したのだから財政を緊縮する必要を喧伝。97年に消費税増税、所得税特別減税廃止、健康保険料の引き上げで9兆円の増税を実施。これが景気を大きく屈折。 (3)この消費税増税による景気大幅後退説に対して大蔵省(いまも同じ理屈を財務省は採用)は、97年4〜6月の対前年同期
2018/02/02 リンク