噴出物がボート直撃、２３人けが ハワイ溶岩見学ツアー

米ハワイ郡消防局によると、火山活動が活発化しているキラウエア火山があるハワイ島沿岸で１６日早朝、溶岩見学ツアーの船を溶岩の塊が直撃し、乗客２３人がけがをした。うち１３人が病院で治療を受け、女性１人が太ももの骨を折る重傷という。溶岩の塊はボートの屋根を突き破ったほか、柵も壊したという。 ＡＰ通信が船長の話として伝えたところによると、当初は沿岸から約４６０メートルのところを航行していたが、大きな爆発などが見られなかったため、約２３０メートルまで近づいたところ、いきなり爆発が起きたという。溶岩が海に流れ込んだ際に爆発が起き、塊が吹き飛んだとみられる。 キラウエアでは１９８３年に噴火して以来、溶岩が流れ続けており、溶岩が海に流れ込むところを近くで見るボートツアーが行われている。（ニューヨーク＝鵜飼啓）