「命の選別したくない」 中東遠医療センター院長が危機感：中日新聞しずおかWeb

「浜松市の医療機関もいっぱい、いっぱい。何とか受け入れてくれませんか」。八月二十八日、感染者三人の受け入れを求める電話が立て続けに鳴った。中東遠総合医療センターから遠い湖西市の患者もいたが、コロナ患者に対応できる病床に空きはなかった。 緊急時に備えて待機する看護師を呼び出すことも頭をよぎったが、近くの別の病院で受け入れてもらうことができた。宮地院長は「他で受け入れられなかったら、自宅で酸素吸入するしかない。県内どこも受け入れ先を見つけるのが難しい状況」と逼迫 （ひっぱく）する現状を語る。 「これまでにない危ない状況」。入院要請に応じられなかった事態を重く見た宮地院長は九月一日、院内に独自の「緊急事態宣言」を発令。一般の病棟の病床を五百床から四百二十床にして二十五床のコロナ病床を確保していたが、一般病床をさらに百床減らしてコロナ病床を計四十五床に増やした。コロナ病床の五倍の一般病床を休止した

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「命の選別をしたくないし、させないでほしい。家族以外との会食など、感染リスクの高い行動を避けてほしい」