防御率0.00の中日守護神R・マルティネス“打者圧倒”の指標『K－BB%』異次元の数値を支えるモノ【データで裏付け】：中日スポーツ・東京中日スポーツ

昨季のセーブ王、マルティネスがここまでリーグ2位タイのセーブを記録しています（表1）。何より際立つのが安定感で、ここまで自責点ゼロ、防御率は0．00です。今季は山崎康晃（DeNA）や栗林良吏（広島）など実績を持った守護神でも苦しむ姿を見せている中、2020年から抑えに定着して以来マルティネスは目立ったスランプを経験していません。 いかに打者を圧倒しているかを示す指標として、K－（マイナス）BB％という指標があります。打者あたりの三振から打者あたりの四球を差し引いた数字で、リーグ平均は12％前後。数字が高いほど奪三振能力と制球力を兼備していることを示した数字であり、シンプルに投手としての能力の高さを表します。今季のマルティネスはここまで30三振と1四球という成績を残しており、K－BB％は40．8％。当社が保有している2004年以降のデータで、過去にこれほど高い数字を残している投手はいません（