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宇宙ロマン輝く刀身 隕石で作った「流星刀」:とやま遺産:富山:中日新聞(CHUNICHI Web)
「星鉄」と書かれた短刀がキラリと光る。隕石(いんせき)を材料にして作られた世界初の日本刀だ。隕石... 「星鉄」と書かれた短刀がキラリと光る。隕石(いんせき)を材料にして作られた世界初の日本刀だ。隕石、歴史、刀剣-。多方面から人を引きつける刀が富山市科学博物館にある。 一八九〇(明治二十三)年ごろ、上市川の上流で二十三キロもあるU字形に曲がった黒い石が見つかった。一時は漬物石にされたが、鉄が多く含まれた隕石(隕鉄)と判明。近くで同じ成分の石も見つかり、「白萩隕鉄(しらはぎいんてつ)一号」「二号」と呼ばれるようになった。 箱館戦争で降伏後、明治政府の駐露公使となった榎本武揚は、サンクトペテルブルクで隕石で作った刀を見て、自分でもと一号で長短五振りを作らせた。化学や物理の才能があった榎本が書いた「流星刀記事」には、流星刀の定義や隕石で作った世界の刀の例が挙げられ、まるで論文だ。
2020/03/04 リンク