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【第2回イギリス】EU離脱 共通農業政策に影響も
EUの重要な構成国であるイギリスが、今年6月に行われた国民投票でEU離脱を決定した。イギリスがE... EUの重要な構成国であるイギリスが、今年6月に行われた国民投票でEU離脱を決定した。イギリスがEUを離脱するとEUの共通農業政策やFTA交渉に影響を与えることになるが、これまでのイギリスの貿易政策や農業の歴史を振り返るとともに、今回のEU離脱の意味と今後の見通しについて考えてみたい。 ◆世界で最初の市民革命と産業革命 イギリスは日本と同じ島国であり、かつてケルト人が住んでいた地に大陸部から人が移り住み、ローマ帝国の辺境の地として大陸ヨーロッパとは異なる言語や文化を育んできた。そのイギリスが世界的に大きな影響力を持つようになったのは市民革命と産業革命によってであり、イギリスは市民革命によって世界で最初に議会を設置し、産業革命によって工業化を進め世界各地に進出した。 ◆自由貿易主義と穀物法廃止 イギリスにおいて資本主義が形成される過程で囲い込み(エンクロージャー)が行われ、農村部から都市部に人