豊洲マグロ初競り、４年ぶり「１億円超え」の背景を探る 静岡の新勢力も出現【豊洲発 新鮮！魚の情報】：時事ドットコム

東京・豊洲市場（江東区）で年明けに行われた恒例のマグロ初競りは、最高額の「一番マグロ」に１匹１億１４２４万円が付き、注目を浴びた。１億円を突破したのは２０２０年以来、４年ぶり。「億超え」は４匹目となった。２番目に高いマグロが、昨年の一番マグロの価格を上回る異例の現象も起きた。新型コロナウイルス禍に直面した２１年以降の急落から、今年はなぜ跳ね上がったのか。背景を探った。（時事通信水産部 岡畠俊典） 豊洲市場の初競りで１匹１億１４２４万円が付いた青森県大間産クロマグロ＝２０２４年１月５日、東京都江東区【時事通信社】 「１億円くらいがボーダー」と読み 新型コロナ感染症の５類移行後、初めて迎えた１月５日の初競り。１億円を上回った一番マグロは、豊洲市場屈指の仲卸業者「やま幸」が競り落とした。やま幸は今年も、すし店「鮨 銀座おのでら」を国内外に展開する「ＯＮＯＤＥＲＡ ＧＲＯＵＰ」（オノデラグループ）

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値段が跳ね上がったのは、落札額に上限がない競り特有の事情もある。今年は新たな勢力が台頭した。やま幸と最後まで一番マグロを競い合ったのは、豊洲市場の有力仲卸「米彦」。入手を求めたのは、静岡県内外ですし