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CO2回収事業がカナダで本格稼働
商業ベースでは世界初の炭素回収貯留(CCS)事業がカナダの石炭火力発電所で本格稼動を開始した。1... 商業ベースでは世界初の炭素回収貯留(CCS)事業がカナダの石炭火力発電所で本格稼動を開始した。140億ドルをかけたこの事業によって、CCS技術の今後の発展に大きな一歩が刻まれたことになる。CCSは化石燃料の燃焼による地球温暖化の進行に待ったをかける技術として期待されている。 カナダの大手電力会社サスクパワーは10月2日、サスカチワン州にある傘下の発電所バウンダリーダム(発電容量110メガワット)にCCS施設の稼動を指示した。 バウンダリーダムのCCS施設は隣接する発電施設から出る二酸化炭素(CO2)の約90%を回収し、近くの油田に圧入することで石油生産の増加に活用する。小規模の試験的なCCS事業は世界各地ですでに始まっているが、バウンダリーダムの事業はこれまでの最大規模で、サスクパワーによると、カナダの年間のCO2排出量のおよそ0.2%に当たる年間100万トン前後のCO2を回収する能力があ