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「ヤバい」から「エモい」へ。言葉から浮かび上がる時代の変化|佐渡島庸平(コルク代表)
言葉は、集団の無意識が、現実に表出したものだ。ほとんどの流行り言葉は、水泡のようなもので、現れて... 言葉は、集団の無意識が、現実に表出したものだ。ほとんどの流行り言葉は、水泡のようなもので、現れては消えていく。でも、一部の言葉は、社会がどのように変化しているのかを指し示してくれる。 数字の指標よりも、一つの言葉が雄弁に社会の変化を示唆することもある。 「ヤバい」も「エモい」も、僕は好きな言葉ではない。書き言葉では基本、使わないし、「エモい」は自分で言うこともほとんどない。 でも、コルクラボのメンバーが、よく「エモい」と言う言葉を褒め言葉として使う。会ったばかりの頃は、「ヤバイ」と言っていたような場面で、「エモい」と言う。 この変化は、何なのだろう? 半年ほどずっと考えていた。 「個の時代がやってきている。誰もが、主人公である時代が。」そう言った言説は、技術の進化面から語られることが多い。 そのことが、「ヤバい」から「エモい」への言葉の変化の中に凝縮されている。 「ヤバい」は、雑な言葉遣い
2019/04/11 リンク