大学王者・立教大が陸前高田で野球教室 被災地の誇りに球児ら感激

東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市で、１８年ぶりの東京六大学リーグ優勝と５９年ぶりの全日本大学選手権制覇を果たした立教大学野球部が、地元の中学生を対象にした野球教室を開いた。指導役の一人は優勝に貢献した２年生の手塚周（しゅう）投手（２１）。手塚投手自身も中学２年で震災に遭い、東京電力福島第１原発事故によって福島県浪江町からの避難を余儀なくされた。同じ被災地の誇りでもある右腕の直接指導に中学生球児らは目を輝かせた。（石田征広） 野球教室は陸前高田市の復興を支援する立大のスポーツプログラムの一つで、平成２４年に始まった。高さ１２メートルのかさ上げ地に整備された市立第一中の仮設グランウンドには「日本一」に輝いた立大の２５選手が登場。市立中３校の野球部員計７３人が参加した。 中学生を指導した部員には東北の出身者も多い。中でも手塚投手は春の東京六大学リーグ戦で３勝した主力投手の一人だ。震災を