「防衛費43兆円、超過の恐れ」木原稔防衛相は実態調査を否定 「まとめ買いなど価格低減策に取り組む」：東京新聞 TOKYO Web

木原稔防衛相は20日の記者会見で、政府の防衛力整備計画で43兆円程度と定めた防衛費が円安などの影響で大幅に超過する恐れがあることについて「閣議決定された43兆円の範囲内で必要な防衛力の強化をしていく」と強調した。実態調査を行う考えは否定した。 木原氏は「昨年来の円安や国内外の物価上昇が継続する厳しい状況だが、まとめ買いなどの価格低減策に取り組む」と従来方針を繰り返した。調達数量や単価を公表していない装備品も多いため、防衛省として実態調査をする考えがないか問われたのに対し、「各装備品の単価を含め一層精査を行う」と述べるにとどめた。 政府は昨年末、2023年度から5年間の防衛費を総額43兆円程度とすることを閣議決定。本紙は、23年度予算などの単価が27年度まで続くと仮定して試算し、計画額より8000億円以上超過する可能性があると報じた。（川田篤志）